LR_LRセレクト今週の新譜レコメンドと音楽ニュース振り返り #3 [22/11/16-11/22]

Melting Point – Coldhot

Album / JPN / 24m / House

SKYTOPIA、Frasco、タカノシンヤの３名によるグループ・Coldhotの1st Album。

洗練されたミニマル寄りのハウスという印象ですが、クールなだけではなくどの曲もアッパーなテンションで、絶妙な温度感が印象的です。

クラブミュージック好きなら１曲目の頭から高揚すること間違いなしの１枚です。

1Pick → M1

(エン) – RYUTist

Album / JPN / 29m / POP , Alternative

新潟を拠点に活動するグループ・RYUTistのニューアルバム。

前作に続き、蓮沼執太や柴田聡子、パソコン音楽クラブ、新たに君島大空とウ山あまね、石若駿とermboiが制作に参加しています。

錚々たるアーティストが参加しているアリバムという話題性の高さと内容も本格的であることからTwitterの音楽界隈でも大きく話題となっていました。

アイドルアルバムとは思えない始まり方や独創的な楽曲の数々、反対にアイドルらしさも取り入れられた曲など聴き応え十分のアルバムです。

1Pick → M7

And In The Darkness, Hearts Aglow – Weyes Blood

Album / USA / 46m / SSW

2019年の年間ベストを総なめした前作から早３年、待望のニューアルバム。

映画の中にいるかのような豊かさと包み込まれるような暖かさが染みる１枚。

ディズニー音楽を想起させるほど幻想的であるのが印象的です。

AOTYのユーザースコアではハイスコアをマークしており、今年も年間ベストに名を連ねることになるでしょう。

1Pick → M3

The Family – BROCKHAMPTON

Album / USA / 35m / HIPHOP

2015年に結成されたアーティストコレクティブ・BROCKHAMPTON。無期限活動休止が発表されており、今作がラストアルバムとなります。(同時リリースの「TM」に関しては後述)

HIPHOPが軸ですが、随所にポップな要素が含まれており、「ただの」HIPHOPアルバムでは終わらせないぞという気迫すら感じる名盤です。

とはいえ、王道HIPHOPな曲もあるのでかなり万人ウケするアルバムなのではないかと思います。

ラストアルバムという事もあってか、どことなく切なさも感じます。

同時リリースとなった「TM」と比較すると作風が異なり、The Familyはサンプリング主体でClassicな雰囲気の曲やBoom Bap系が多いのに対して、TMはダークでTrap以降のHIPHOPという印象を受けました。

どちらも名盤で、これがラストの作品となるので是非２枚とも聴いてみてください。

1Pick → M2

(TM : →M10)

Oranye – Turbokidz

Album / Indonesia / 41m / Indie rock , Dreampop

インドネシアのアーティスト・Turbokidzの1st Album。

Yumi ZoumaやNo Busesを彷彿とさせるドリーミーなテイストのアルバム。

エモーショナルでもの憂げなメロディラインが印象的です。

実験的な曲も含まれており、M8は哀愁漂うメロディにダンストラックのビートでビットクラッシュ的なサウンドによるアレンジが施されており、突如アンビエントテクノに移行したかと思えば、テンポダウンしてメロディは序盤に戻るという複雑な構成が面白いです。

1Pick → M8

M.I.D. The First Annual Report of LAUSBUB – LAUSBUB

EP / JPN / 24m / Techno pop

2003年生まれの女性２人組テクノポップバンド・LAUSBUBの1st EP。

インダストリアルなトラックにキャッチーなメロディとクリアな歌声が特徴的。

とにかくギャップがすごいです。

M4は細野晴臣の名曲「Sports Men」のカバーとなっていて必聴です。

1Pick → M2

Awesome.ep – Laura day romance

EP / JPN / 13m / Indie rock , Country

東京拠点のバンド・Laura day romanceのニューEP。

３曲とも美しいメロディとウィスパーな歌声が印象的です。

多幸感がとてもあり、ワイドな音像も相まって包まれるような優しさを感じます。

1Pick → M1

微熱(秋)/Honesty (Session 1) – UA

Single / JPN / 11m / J-POP

５月にリリースされたEPの中から２曲がアコースティックアレンジとしてリリース。

M1の「微熱(秋)」は主にアコギとストリングスによるアレンジとなっていて、よりメロディが引き立っています。

M2の「Honesty(Session 1)」は、中村佳穂と君島大空とのセッションとなっているそうです。

どちらもオリジナルとは違った魅力が詰まっています。

予感 – カネコアヤノ

Single / JPN / 2m / SSW

来年１月リリースのアルバムから先行配信曲。

これまでのまさにカネコアヤノといった作風かと思えば、途端にノイジーになり意表をついてくる楽曲。

４月リリースのシングル「わたしたちへ」でもシューゲイザーっぽい曲となっており、来年の新譜はどのような感じになるのか注目です。

都合 – 君島大空

Single / JPN / 4m / SSW

凄まじいバンドアンサンブルと直球の歌詞、それを投げかけるような気持ちのこもったボーカル。

わずか４分間で圧倒されます。

左右に振られたそれぞれのギターにも要注目です。

RYUTistにUA、そして自分のシングル曲と今週も大活躍ですね。

Akashic World – OHTORA , SYO

Single / JPN / 3m / House

新鋭プロデューサー・SYOの共作。

自由に駆け巡るようなボーカルとしっかりと重たいキックを中心としたトラックがとても良いです。

City Girl – ボタニカルな暮らし。

Single / JPN / 4m / City Soul

東京発の６ピースバンド・ボタニカルな暮らし。の新曲。

タイトル通り都会的で、グルーヴィーでブラックな雰囲気の楽曲。

バンドメンバーそれぞれが見せ場のあるナイスなナンバーです。

Saturday Night – GHO$$

Single / Indonesia / 3m / Techno pop , Synth pop

ジャカルタを拠点に活動するバンド・GHO$$のニューシングル。

終始ダークな雰囲気で、Arctic Monkeys – BrainstormとYMO – SOLID STATE SURVIVORを掛け合わせたような楽曲という印象を受けました。