こんにちは。
今週も新譜紹介と音楽ニュースの振り返りをやっていきたいと思います。
かなりの豊作週だったので是非最後まで見ていって下さい。
音楽ニュース振り返り
まずは音楽ニュースをササッと振り返りましょう。
- Blur 再始動を正式に発表
- アンビエント専門のレコード店兼カフェ[春の雨]がオープン
- 慶応大 世界中の民族音楽が聴けるオンラインツール[Global Jukebox]を公開
Blur 再始動を正式に発表
イギリスの人気ロックバンド、Blurの再始動が発表されました。
8月頃に報道されていましたが、今回ロンドンのウェンブリー・スタジアムでコンサートを行うことを正式に発表されました。
アンビエント専門のレコード店兼カフェ[春の雨]がオープン
品川区・中延駅から徒歩5分の位置に、アンビエント専門のレコード店兼カフェ [春の雨] が11月13日にオープンしました。
ふらっと立ち寄れる雰囲気のお店で立地も良いので、私も機会があったら行ってみたいと思います。
慶応大 世界中の民族音楽が聴けるオンラインツール[Global Jukebox]を公開
慶応義塾大学が、世界中の音楽と伝統芸能の音声記録を検索することができるオンラインツール [Global Jukebox] を公開しました。
データ量の多さと直感的な操作が可能なことから、Twitterで話題となりました。
ワールドミュージックフリークの方は必見のサイトです。
今週の新譜レコメンド
それでは今週も新譜を紹介していきます。
今週のレコメンドリスト
- HOWL – ROTH BART BARON
- Yonawo House – yonawo
- Pure 1000% – kZm
- POP CUBE – imase
- 11 – SAULT
- King’s Disease Ⅲ – Nas
- Paradisa – Romantic Echoes
- Four Seasons – Easel
- Suite – JOE CHO
- 覚えていたのに – 崎山蒼志
- センセーション – Joint Beauty , tofubeats , FARMHOUSE
- PLAYER – BAKU , Daichi Yamamoto , Shing02
- 불면증 Insomnia – Parannoul
- Paris – Telex Telexs
- DOMO (dancing on my own) – lost spaces
HOWL – ROTH BART BARON
Album / JPN / 43m / Folk , Alternative
各方面からも評価が高く、年ベス常連となっているROTH BART BARONのニューアルバム。
壮大で高尚な世界観に引き込まれること間違いなしの傑作。
涼しげな雰囲気ですが、歌詞は感情がしっかりと乗っていて表面だけではないことが伝わってきます。
バンドアンサンブルに加え電子的なサウンドの混ざり方も非常に良いです。
アルバムとしても、中盤から終盤にかけて徐々に確実にゆっくりと盛り上がっていく感じが最高でした。
20年代を代表するアーティストの一人だと思います。
1Pick → M10
Yonawo House – yonawo
Album / JPN / 41m / Neo soul
yonawoの3rd Album。
細野晴臣の「HOSONO HOUSE」を連想させるインパクトのあるアルバムタイトル。
内容はとろけるほどのメロウさで安定的なアルバムです。
ボーカルワークが凝っているのが印象的で、LRでオクターブ違いのボーカルだったりコーラスワークやダブリングなど、細やかなアレンジが施されています。
1Pick → M11
Pure 1000% – kZm
Album / JPN / 37m / HIPHOP
YENTOWNのメンバー・kZmの新作。
サウンドプロデュースにはバンクーバー出身で東京拠点の3ピースバンド・Gliiicoが参加。
ヒップホップを軸に置きながら、ソウルからロック、ハイパーポップにトランスまで、ジャンルをシームレスに横断する多彩な内容のアルバム。
曲ごとにジャンル的な違いはありますが、世界観はまとまりがあって起承転結も感じられるのでアルバムとして聴きやすい作品です。
1Pick → M3
POP CUBE – imase
Album / JPN / 22m / POPS
大注目の新世代アーティスト・imaseの1st EP。
CMやドラマのタイアップ曲やTikTokで使用されている楽曲も多く収録されているので、知らない方も聞き覚えがあるかもしれません。
新世代ポップスで無駄のない洗練とされたミニマル感がとても印象的です。
基本エレクトロサウンドな質感ですが、どこか有機的にも感じられてタイアップ系だからこそのキャッチーさもあり、インパクトがあります。
1Pick → M6
11 – SAULT
Album / UK / 44m / Soul , Jazz , Funk , R&B , Neo soul
登場してから常に注目を集めるUKコレクティヴ・SAULTの新譜。
11月1日に突如5枚ものスタジオアルバムが同時にリリースされ、11日にサブスクでも公開されました。
紹介する「11」はその中の一枚です。
今作も「圧倒的」と感じるほどの名盤で、バンドアンサンブル・アレンジ・アルバムとしての作り・サウンド感、なにをとっても当然のように良質です。
編成・アレンジ等もシンプルながら味気なさなど一切なく、シンプルであることの良さが全面的に出ているのがSAULTの作品の魅力の一つなのではないかと思います。
アルバムとしては起伏はしっかりあるタイプで、中盤からM9にかけて落ち着いてきてからのM10のしなやかに上がってくる感じがイチオシポイントです。
SAULTの今回の5作品同時リリースに関しては別記事で詳しく書こうかと思います。
1Pick → M10
King’s Disease Ⅲ – Nas
Album / USA / 51m / HIPHOP
HIPHOP界のレジェンドの一人・Nasのニューアルバム。
King’s Disease シリーズの3作目となる今作は、前作に引き続きHit-Boyがプロデューサーとして参加しています。
マイナスに感じる点がなく、このアルバムを聴き始めたら離脱する要素はないのでは?とまで思わせてくれるような脅威的なアルバムです。
トラック面では、M6のシンセには意表を突かれ、M13ではサックスの気持ちよさに圧倒されました。
年ベス候補間違いなしの必聴名盤です。
1pick → M13
Paradisa – Romantic Echoes
Album / Indonesia / 63m / POP
インドネシアの新進気鋭のアーティスト・Romantic Echoesの2nd Album。
全体的にポップな雰囲気で暖かくリゾート感に溢れていて、どこか「シティポップ」っぽさを感じるアルバムです。
M12は実験的な面白いトラックとなっていてオススメです。
1pick → M2
Four Seasons – Easel
EP / Korea / 17m / POP , City pop
韓国の若手アーティスト・Easelの1st EP。
シティポップやネオソウル寄りのポップミュージックで5曲ともクリアな質感で聴き心地が良いです。
M5は感傷的なメロディでバラードのような曲調ですが、途中で拍子が変わったように聴こえたり、808ベースがずっしりと重たかったりと工夫のあるトラックで飽きることのない曲となっています。
1pick → M5
Suite – JOE CHO
EP / Korea / 13m / R&B
Tidalの公式プレイリストのカバーにも選出された、韓国のアーティスト・JOE CHOのニューEP。
EP全体的にどこか脱力的でお洒落な雰囲気があり、カフェで流れてそうな感じがとても良いです。
グルーヴ感もしっかりあって、ゆったりと体が揺れるようなEPです。
1pick → M3
覚えていたのに – 崎山蒼志
Single / JPN / 2m / POP , Alternative
新世代筆頭のSSW・崎山蒼志の新曲。
編曲とMixをKabanaguが担当しているそうです。
開始早々からリフレインがキャッチーでリズムが気持ち良く、Kabanaguさんらしい独創的なアレンジも光っていて、SSWのイメージからは離れた感じの曲調に驚かされます。
7月にリリースされた「I Don’t Wanna Dance In This Squall」も同じくSSWの感じからは離れたクラブミュージックのような曲をリリースしていて、毎回幅の広さ・可能性の広さにワクワクさせられます。
次のアルバムがどのようなものになるのかが本当に楽しみです。
センセーション – Joint Beauty , tofubeats , FARMHOUSE
Single / JPN / 2m / UK garage , 2step , HIPHOP
ビートメイカー・Joint Beautyの新曲で、客演にtofubeatsとFARMHOUSEが参加。
2tepスタイルのビートにFARMHOUSEの細かいラップが加わりノリノリなヴァースに対してtofubeatsのキャッチーで明るいフックの緩急がクセになる曲です。
複雑なリズムとそれに対して白玉で鳴るピアノのコントラストも最高です。
PLAYER – BAKU , Daichi Yamamoto , Shing02
Single / JPN / 4m / HIPHOP
レジェンドトラックメイカー・BAKUの新曲。Daichi YamamotoとShing02が客演と、とんでもないメンツが合わさった曲です。
Daichi Yamamotoの気合の入った熱くグルーヴィーなラップにShing02のさすがの安定感のラップ、BAKUのスクラッチ・ビートが合わさった今作はB-BOYに確実にささるでしょう。必聴です。
불면증 Insomnia – Parannoul
Single / KOR / 4m / Post Rock , Shoegazer
シューゲイザーファン大注目の韓国の新星・Parannoulの新曲。
エモーショナルで接近的なメロディが印象的。
曲展開も徐々に音数が増えていき、なにか迫り来るような緊張感があります。
Paris – Telex Telexs
Single / Thailand / 3m / Synth pop
タイのシンセポップバンド・Telex Telexsの新曲。
インディーロックの雰囲気もかすかに感じる爽やか系シンセポップです。
曲調は多幸感に溢れていてとてもポップに仕上がっている印象です。
DOMO (dancing on my own) – lost spaces
Single / Malaysia / 6m / Synth pop
クアラルンプールのシンセポップバンド・lost spacesのニューシングル。
2曲入りとなっていて、どちらの曲もクールで落ち着いたシンセポップとなっています。
重たすぎず明るすぎずのpadシンセが曲を支配していてとても良いです。
以上、今週のニュース振り返りと新譜レコメンドでした。
今週はかなりワールドワイドに紹介することができたかと思います。
ここまでご覧頂きありがとうございました。来週もお楽しみに。